三菱シーケンサ MELSECNET/H (メルセックネットH)入門
パラメータ&ダラー設定編 解説
この解説は下記の解説の続きとなります。
まだ下記の接続設定編をご覧になってない場合は先に接続設定編を
ご覧下さい。
接続設定編
○テスト条件
・今回はPC間ネット(QCPUとQCPUの通信)MELSECNET/H※1とします。
・シーケンサのCPU1はQ02UCPU CPU2はQ12HCPUを使用。
・パソコンソフトはGX-Works2 を使用
※1 ネットワーク内の全てのCPUがQCPUである必要があります。
○使用機器の選定
今回は光ファイバーではなく、同軸ケーブルでの通信を選択しました。
MELSECNET/H ネットワークユニット(同軸バスシステム)
型式:QJ71BR11
上記各1台 合計2台
〇回路図
GX-Works2 で パラメータ設定をします。
〇管理局(親機)のユニット QJ71BR11
パラメータ設定をします。
赤枠内のユニット1の項目を設定します。
ネットワーク種別:MNET/Hモード(管理局)
先頭I/O No.:0000
ネットワークNo.:1
親(子)局数:2
グループNo.:0
モード:オンライン
ネットワーク割付範囲
管理局として復列する
光・同軸
【ネットワーク割付範囲】
ネットワークパラメータのユニット1内の『ネットワーク割付範囲』を
クリックすると下記のネットワーク割付範囲設定画面が開きます。
局No.1が管理局(親機)です。
使用できるビットデバイスの点数は512点です。(B0~B1FF)
使用できるワードデバイスの点数は512点です。(W0~W1FF)
局No.2が通常局(子機)です。
使用できるビットデバイスの点数は256点です。(B200~B2FF)
使用できるワードデバイスの点数は256点です。(W200~W2FF)
上記設定の意味はB0のコイルは管理局(親機)でしか使用できませんが
接点は通常局(子機)でも使用できます。
同じくW200は通常局(子機)でしか書き込みできませんが
モニターは管理局(親機)でもできます。
〇通常局(子機)のユニット QJ71BR11
パラメータ設定をします。
赤枠内のユニット1の項目を設定します。
ネットワーク種別:MNET/Hモード(通常局)
先頭I/O No.:0000
ネットワークNo.:1
グループNo.:0
モード:オンライン
次はラダープログラムです。
その前にリンク特殊リレーとレジスタを確認しておきます。
(今回使用した内容のみ表記しています)
【リンク特殊リレー】
SB20:ユニット状態 OFF:正常 ON:異常
SB42:自局電源状態 OFF:供給なし ON:供給あり
SB47:自局バトンパス状態 OFF:正常 ON:異常
SB49:自局データリンク状態 OFF:正常 ON:異常
【リンク特殊レジスタ】
SW70~SW73:各局バトンパス状態 0:正常 1:異常
b15 | b14 | b13 | b12 | ~ | b3 | b2 | b1 | b0 | |
SW70 | 16 | 15 | 14 | 13 | ~ | 4 | 3 | 2 | 1 |
SW71 | 32 | 31 | 30 | 29 | ~ | 20 | 19 | 18 | 17 |
SW72 | 48 | 47 | 46 | 45 | ~ | 36 | 35 | 34 | 33 |
SW73 | 64 | 63 | 62 | 61 | ~ | 52 | 51 | 50 | 49 |
表中の1~64は局番号を示しています。
SW74~SW77:各局サイクリック伝送状態 0:正常 1:異常
b15 | b14 | b13 | b12 | ~ | b3 | b2 | b1 | b0 | |
SW74 | 16 | 15 | 14 | 13 | ~ | 4 | 3 | 2 | 1 |
SW75 | 32 | 31 | 30 | 29 | ~ | 20 | 19 | 18 | 17 |
SW76 | 48 | 47 | 46 | 45 | ~ | 36 | 35 | 34 | 33 |
SW77 | 64 | 63 | 62 | 61 | ~ | 52 | 51 | 50 | 49 |
表中の1~64は局番号を示しています。
今回作成しましたラダープログラムは下記です。
必要なことはパラメータで、設定しているので
ラダープログラムではモニターのプログラム作成です。
コメントがありますので、説明は不要と思います。
管理局、通常局ともに上記のラダーを使用しました。
(パラメータは異なります)
MELSECNET/H 入門(メルセックネットH) パラメータ&ラダー作成編は
これで終了とさせて頂きます。
最後までご覧頂きましてありがとうございました。
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当記事は、2017年4月10日時点の情報です。ご自身の責任の元、安全性、有用性を考慮頂き、ご利用頂きます様お願い致します。
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