ラダープログラム解説 その①
デジスイッチ(ロータリースイッチ)取込みのラダープログラム
三菱QシリーズとFXシリーズで解説
今回はデジスイッチを使って、デジスイッチの設定値0~9を
シーケンサのデータレジスタに読み込むラダープログラムを
紹介及び解説させて頂きます。
例:デジスイッチで『3』と設定 → シーケンサのデータレジスタ『D50』が3になる。
■今回使用する機器
〇 デジスイッチ(ロータリースイッチ)オムロン製
型式:A7PH-206
上の絵のイメージは4連ですが、今回使うのは1個です。
2進化10進タイプを使います。
デジスイッチには出力端子は4つあり、『1』『2』『4』『8』で表記されます。
それとコモン端子があります。
デジスイッチのダイヤル設定番号とONになる端子番号の組み合せ表は下記です。
表の見方は、ダイヤル設定番号が『0』の時は全ての出力端子がOFFです。
ダイヤル設定番号が『1』の時は①の出力端子のみONで他の出力端子はOFFです。
どういう論理で出力される端子が決まるかというと
ダイヤル設定の10進数に対応した2進数で出力される端子が決まっています。
10進数と2進数の対応表↓
ダイヤル設定値(10進数) | 出力端子 (2進数) |
0 | 0000 |
1 | 0001 |
2 | 0010 |
3 | 0011 |
4 | 0100 |
5 | 0101 |
6 | 0110 |
7 | 0111 |
8 | 1000 |
9 | 1001 |
例えばダイヤル設定が『3』の時の出力端子は『0011』です。
(0がOFFで1がONです)
出力端子⑧が0 出力端子④が0 出力端子②が1 出力端子①が1
デジスイッチの仕様が解ったら、ここからはシーケンサです。
デジスイッチの出力をシーケンサの入力端子に接続します。
〇 デシスイッチの回路図(三菱Qシーリーズ FXシリーズ共通)
デジスイッチの①端子から④端子まで必ず連続した入力アドレスに
接続します。①が一番若い番号にします。
ダメな例は①はX40で②がX45などの連続していないアドレスに
接続してしまうとラダープログラムを作成する際に便利命令が使えませんので
注意が必要です。
〇 ラダープログラム(三菱Qシリーズ)
ラダープログラムの解説
左端の「SM400」はコメントの通り常時ONです。
右の [BIN K2X40 D50] は X40からX44に入力された2進数の
値をデータレジスタ「D50」に読み出しする命令です。
上記のラダープログラムでデジスイッチで設定された数値が
データレジスタにリアルタイムで読み出しされます。
〇 ラダープログラム(三菱FXシリーズ)
上のQシリーズと同じです。
左端の常時ON「SM400」は「M8000」となりますが
[BIN K2X40 D50] は同じです。
これでデジスイッチ(ロータリースイッチ)取込みのラダープログラム の
解説を終了させて頂きます。
スポンサーリンク
トップページに戻る
当記事は、2019年3月13日時点の情報です。ご自身の責任の元、安全性、有用性を考慮頂き、ご利用頂きます様お願い致します。
当サイトに掲載中の画像は当サイトで撮影又は作成したものです。商用目的での無断利用はご遠慮願います。