三菱シーケンサ(QCPU / FX共通)でデータレジスタを使ったステップ制御
を紹介致します。
〇テストプログラムの条件
・GX Works2 またはGX Developerで作成
○概要
これは、1工程が終わる度にデータレジスタの値が1つ増えていきます。
例:データレジスタD10の値が0→1→2→3の様になる。
例えば、自動スタート→工程1→工程2→工程3→終了というプログラムだと
したら、自動スタート前のD10の値は0で工程1に進むと1になり
工程2になれば値は2になり最終工程3で値は3になり、終了で値は
0が書き込まれ、プログラムは先頭に戻ります。
ステップ制御をするには、色々な方法がありますが、なぜデータレジスタ
を使ったステップ制御(工程歩進制御)をお勧めするかを説明させて
頂きます。
自己保持リレーの連続で回路を作成しても良いのですが、何らかの原因で
プログラムが途中で停止してしまった場合、パソコンでオンラインモニター
していれば、プログラム上の停止箇所が解るかもしれませんが、通常は
停止箇所や原因が解りにくいですが、進捗がデータレジスタなら、その
数値をタッチパネルに表示しておけば、簡単にプログラム上の停止箇所
が解り、早期の停止原因究明に繋がります。
ステート機能を使った場合は、メリットは沢山あると思うのですが
違うメーカーのシーケンサ(PLC)に変更する場合に、プログラム
修正が大変なことになります。
上記理由により、私はデータレジスタを使ったステップ制御でプログラムを
作成する様にしています。
下記に実例を記載させて頂きます。
スポンサーリンクローラーを走行させる簡単なプログラムです。
○工程説明
スタートボタン → ローラーUP → 走行行開始 → 走行行限 →
ローラーDOWN → 走行戻開始 → 走行戻限 → 終了
データレジスタ D6 が90で始まります。
D6 は90→91→92の様に増加します。
前回のローラー動作終了で、D6 に90が書き込まれているので
上図左上 [= K90 D6] がONの状態となっています。
それより下の[= K91 D6]などはOFFとなっています。
ローラースタートボタンが押されると、ローラー動作中となり
D6 に91が書き込まれます。
D6 が91になると[= K91 D6]がONとなり[= K90 D6]はOFFとなります。
以降説明は省略しますが、D6が90から工程が進む度に数値が1増えていきます。
最終工程が終われば、D6に再び90が書き込まれ、プログラムは先頭に戻ります。
今回の紹介では三菱シーケンサとさせて頂きましたが他メーカーのPLCでも
プログラムの表記方法は違いますが、考え方は同じです。
以上でデータレジスタを使ったステップ制御の紹介を終了させて頂きます。
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最後までご覧頂きましてありがとうございました。
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当記事は、2016年10月13日時点の情報です。ご自身の責任の元、安全性、有用性を考慮頂き、ご利用頂きます様お願い致します。
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