三菱シーケンサ CC-Link Q-CPU(マスタ局)とA-CPU(ローカル局)の接続設定 実例付で解説

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三菱シーケンサ Q-CPU(マスタ局)とA-CPU(ローカル局)をCC-Link接続で交信し
ビットデバイスとワードデバイスを共有する接続設定を実例付きで解説致します。

○使用機器の選定

マスタ局(親局)側
・シーケンサCPUはQ02UCPU を使用。
・CC-LinkユニットはQJ61BT11N(入出力占有点数:32点)
・パソコンソフトはGX-Works2 を使用

ローカル局(子局)側
・シーケンサCPUはA2USCPU を使用。
・CC-LinkユニットはA1SJ61BT11(入出力占有点数:32点)
・パソコンソフトはGX-Developer を使用

○設定
・伝送速度:5Mbpsとします。
・各ユニットの局番(ステーションNo)の割付
マスタユニット(親局)QJ61BT11N が 局番『0』
ローカルユニット(子局)A1SJ61BT11 が 局番『1』
A1SJ61BT11の条件設定スイッチは1~7がOFF 8のみON

上記の交信でビットデバイスとワードデバイスを互いに共有します。

○交信するデバイス

マスタ局 → ローカル局 ビットデバイス
(マスタ局のY100 ~ Y115  →  ローカル局のM200~M215)

ローカル局 → マスタ局 ビットデバイス
(ローカル局のM0 ~ M15  →  マスタ局のX100~X115)

マスタ局 → ローカル局 ワードデバイス
(マスタ局のD11000 ~ D11015  →  ローカル局のD200~D215)

ローカル局 → マスタ局 ワードデバイス
(ローカル局のD300 ~ D315  →  マスタ局のD10000~D10015)

○回路図

○シーケンサCPUに対する入出力信号

マスタ局QJ61BT11N

ローカルユニット局A1SJ61BT11

○マスタ局QJ61BT11Nのネットワークパラメータ設定

ネットワークパラメータ『CC-Link』をダブルクリックしネットワーク設定を開きます。

・先頭I/O No.:0000 (QJ61BT11Nがベースユニットのスロット0に挿入されているので)
・動作設定:設定無し
・種別:マスタ局
・モード設定:リモートネットVer.1モード
・接続台数:1(ローカル局がA1SJ61BT11の1局のみ)
・リモート入力:X100(今回の例)
・リモート出力:Y100(今回の例)
・リモートレジスタ(RWr):D10000
・リモートレジスタ(RWw):D11000
・特殊リレー(SB):SB0(デフォルト)
・特殊レジスタ(SW):SW0(デフォルト)
・以降デフォルト設定

○局情報

『局情報』をクリックします。

・局種別:インテリジェントデバイス局
・拡張サイクリック設定:1倍設定
・占有局数:1局占有
・リモート局点数:32点
・以降デフォルト設定

最後に『設定終了』をクリックします。

○イニシャル設定

・設定無し

○割込み設定

・設定無し

最後に『設定終了』をクリックします。

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○マスタ局QJ61BT11Nのラダープログラム

ラダープログラムの解説

1行目:CC-Link正常確認
2行目:CC-Link正常表示
3行目:CC-Link異常確認
4行目:『SW80.0』局番1異常表示(ローカル局A1SJ61BT11)
5行目:『SW80.1』局番2異常表示(今回は局番2はありませんので本来は不要です。)

○ローカル局A1SJ61BT11のネットワークパラメータ設定

パラメータの設定はありません。

○ローカル局A1SJ61BT11のラダープログラム

ラダープログラムの解説

1行目:リフレッシュ回路
2行目:CC-Link正常表示
3行目:エラーコード取得
4行目:スキャンタイム取得(不要ですが)
5行目:ローカル局 → マスタ局 ビットデバイスの出力条件設定
(ローカル局のM0 ~ M15までの16デバイスを出力する設定)
6行目:ローカル局 → マスタ局 ワードデバイスの出力条件設定
(ローカル局のD300 ~ D315までの16デバイスを出力する設定)
7行目:マスタ局 → ローカル局 ビットデバイスの入力条件設定
(ローカル局のM200 ~ M215までの16デバイスを入力する設定)
8行目:マスタ局 → ローカル局 ワードデバイスの入力条件設定
(ローカル局のD200 ~ D215までの16デバイスを入力する設定)

これで三菱シーケンサ CC-Link Q-CPU(マスタ局)とA-CPU(ローカル局)の接続設定の
解説を終了させて頂きます。

最後までご覧いただきましてありがとうございました。

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当記事は、2017年1月5日時点の情報です。ご自身の責任の元、安全性、有用性を考慮頂き、ご利用頂きます様お願い致します。

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