三菱サーボモーター制御入門(今回の例 MR-J4)SSCNETⅢ接続設定編 実例付で
解説致します。
○テスト条件
・シーケンサCPUはQ00UJCPU を使用。
・パソコンソフトはGX-Works2 またはGX-Developerを使用
・極力省配線となる回路とする。
・バッテリー(MR-BAT6V1SET)を搭載し※アブソリュート型とする。
※ページの最後で説明
○使用機器の選定
・位置決めユニット:QD77MS2(2軸 SSCNETⅢ対応)
・サーボアンプ:MR-J4-40B(400W 型式の末尾はBはSSCNETⅢ対応)
・サーボモーター:HF-KR43B(400Wブレーキ付)
○サーボアンプの設定(フロントパネル内のスイッチ)
・軸選択ロータリーSW(SW1) 0に設定(0は第1軸のとき)
・テスト運転切り替えSW(SW2-1) OFFに設定(常時OFF)
・制御軸無効用SW(SW2-2) OFFに設定(常時OFF)
・軸番号補助SW(SW2-3)(SW2-4)OFFに設定(常時OFF)
軸選択ロータリースイッチ(SW1) | 内容 |
0 | 第1軸 |
1 | 第2軸 |
2 | 第3軸 |
3 | 第4軸 |
4 | 第5軸 |
5 | 第6軸 |
6 | 第7軸 |
7 | 第8軸 |
8 | 第9軸 |
9 | 第10軸 |
A | 第11軸 |
B | 第12軸 |
C | 第13軸 |
D | 第14軸 |
E | 第15軸 |
F | 第16軸 |
○回路図
電源回路です。電磁開閉器 MC2 経由で主回路に電源(3相200V)を供給します。
MC2を経由しない方(R20,S20)が制御電源です。(単相200V)
非常停止ボタンを押した場合に電磁開閉器 MC2 が切れる回路とすれば
非常停止 → サーボ動力電源OFFで安全回路を構成できます。
○サーボ回路図
位置決めユニットからサーボアンプに接続されている
バスケーブルはSSCNETⅢですので光ファイバーケーブルです。
極力省配線となる回路としています。
その為、位置決めユニットのAX1端子も未接続です。
パラメータの設定で未接続でも問題ありません。
サーボアンプのCN3も未接続です。こちらも
パラメータの設定で未接続でも問題ありません。
モーターがブレーキ付きなので、ブレーキ回路がありますが
ブレーキ無しのモーターならブレーキ回路は不要です。
アンプ⇔モーター間のパワーケーブル、エンコーダーけーブル、ブレーキケーブル
の型式はミスミ製の型式です。
位置決めユニット⇔サーボアンプ間が光ファイバーのみですので
かなりすっきりとし省配線です。
注意点は光ファイバーケーブルが折れ無い様に
注意が必要です。
○シーケンサ構成図
スロット1番に位置決めユニットを取り付けています。
位置決めユニットのI/O占有点数は32点です。
『PCパラメータ』のI/O割付はこの解説では省略させて頂きます。
解説が必要な方は詳しくはこちらで確認下さい。↓
アブソリュート型とは絶対位置検出システムです。
完全に電源がOFFとなっても、バッテリーで現在位置を記憶していますので
原点復帰が不要となるメリットや、サーボOFF時に外的要因でサーボモーター軸が
回されても、位置のカウントは常に(電源OFFでも)監視しカウントがズレル心配が
ありません。
これで三菱サーボモーター制御入門(今回の例 MR-J3)SSCNETⅢ接続設定編 実例付で
解説を終了させて頂きます。
この解説の続きのパラメータ設定編は下記のページです。
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当記事は、2022年8月4日時点の情報です。ご自身の責任の元、安全性、有用性を考慮頂き、ご利用頂きます様お願い致します。
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