三菱 FXシーケンサのユニット増設について解説させて頂きます。
(延長ケーブルで追加ユニット別置き)についても紹介させて頂きます。
〇標準タイプのFXシーケンサの場合の増設
型式:FX1S /FX1N /FX2N / FX3U /FX3Gなど
参考例
・『FX2N-80MT』に出力ユニット『FX2N-16EYT』を増設する場合
下の写真の赤枠のカバーを外します。
上方向に持ち上げて外します。
↓増設する出力ユニットです。
フラットケーブルとコネクタは初めから付いています。
下の写真の様に増設するユニットのコネクタを増設されるユニットのコネクタに
勘合させます。
後はカバーを取り付けて、終了です。
〇パラメータ設定と認識されるI/Oについて
FXシーケンサは増設ユニットを取り付けてもパラメータを変える必要はありません。
(QCPUに慣れている方にとっては違和感があると思いますが)
認識されるI/O番号については、今回の例では
『FX2N-80MT』に出力ユニット『FX2N-16EYT』を増設する場合
FX2N-80MTは出力が Y37 までですので、それ以降に16点の出力が
追加されることになります。
よって、Y40~Y47の8点とY50~Y57の8点の合計16点が増えます。
これはQCPUの様にパラメータで変えることはできません。
〇増設ユニットを既存のシーケンサの右横ではなく、別の場所に設置したい場合
は標準で付属しているケーブルでは短くて、設置できません。
『延長ケーブル』と『コネクタ変換アダプタ』が必要です。
延長ケーブルは30cmと65cmの2種類があります。(それ以外はありません)
下の写真は65cmタイプの延長ケーブル『FX0N-65EC』です。
30cmタイプの延長ケーブルは『FX0N-30EC』です。
注意が必要なのは上の写真の延長ケーブルのみでは延長ができません。
『コネクタ変換アダプタ』が必要です。↓
型式は『FX2N-CNV-BC』です。
下の写真の様にコネクタどうしを接続します。
↓接続した写真です。
65cmありますのでけっこう長いです。別の場所に設置できます。
延長ケーブルを2本とコネクタ変換アダプタを2個使えば、65×2=130cm
の延長ができますが、三菱電機さんの技術相談の方に聞いた結果
2本の継ぎ足しをした場合は動作保障はできないとのことでした。
ご注意ください。
スポンサーリンク〇コンパクトタイプのFXシーケンサの場合の増設
型式:FX1NC / FX2NC / FX3UC など
参考例
・『FX3UC-16MR』にRS232Cユニット『FX3U-232ADP』を増設する場合
RS232Cユニットは基本ユニットの左側に直接、接続します。
赤枠の部分のカバーを外します。(カバーは、はめ込まれています)
↓カバーを外しました。
↓増設するRS232Cのユニットです。
お互いのユニットのコネクタが勘合する様、注意しながら
接続します。
2つがつながりましたら、ロックします。
赤枠の部分のロックのツメを下にスライドさせますと
ロック状態となります。
↓ロック状態となりました。
逆側にも同じロックのツメがありますので、そちらもロックします。
終了です。
RS232Cのユニットは基本ユニットの左側に接続しましたが
I/Oユニットは右側に接続します。
〇パラメータ設定と認識について
この場合もパラメータを変える必要はありません。
電源が入れば自動で認識されます。
〇コンパクトタイプのFXシーケンサにコンパクトタイプではない
増設ユニットを増設する場合
型式:FX1NC / FX2NC / FX3UC など
参考例
・『FX3UC-16MR』に出力ユニット『『FX2N-16EYT』を増設する場合
コネクタ変換アダプタ『FX2NC-CNV-IF』を使います。
↓基本ユニットの右側のカバーを外します。
↓カバーを外しました。
お互いのユニットのコネクタどうしが勘合する様、注意しながら
接続します。
接続しましたら、ロックのツメを下にスライドしロックします。
↓ロックしました。
これで増設するユニットを接続できます。
↓出力ユニットを増設しました。
終了です。
〇パラメータ設定と認識されるI/Oについて
FXシーケンサは増設ユニットを取り付けてもパラメータを変える必要はありません。
認識されるI/O番号については、今回の例では
『FX3UC-16MR』に出力ユニット『FX2N-16EYT』を増設する場合
FX3UC-16MRは出力が Y7 までですので、それ以降に16点の出力が
追加されることになります。
よって、Y10~Y17の8点とY20~Y27の8点の合計16点が増えます。
これはQCPUの様にパラメータで変えることはできません。
これで三菱 FXシーケンサのユニット増設と延長ケーブルについての
解説を終了させて頂きます。
最後までご覧頂きましてありがとうございました。
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当記事は、2017年12月29日時点の情報です。ご自身の責任の元、安全性、有用性を考慮頂き、ご利用頂きます様お願い致します。
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