絶縁抵抗計(メガテスター)を使った漏電チェック方法を解説させて頂きます。
○絶縁抵抗計とは
絶縁抵抗計(メガテスター)とは電機製品や配線(屋内配線)の絶縁抵抗を
測定する測定器です。
○絶縁抵抗とは
電気回路に電気(電流)が流れるとき、電路(電線など)と大地(アース)との間の絶縁性(電気が流れにくい性能)のこと。
○絶縁抵抗計の紹介
500Vタイプの絶縁抵抗計
SANWA製 型式:PDM508S
- 定格測定電圧(V/MΩ):500/100
- 最小表示(MΩ):0.05
- 交流電圧(V):600
- 幅×奥行×高さ:99×43×144mm
- 電源:積層型9V乾電池(6LR61)×1本
- 連続使用時間:約4時間
- 新JIS準拠
500Vタイプの絶縁抵抗経計は測定時500Vが測定部に印加されます。
下記↓商品リンク(クリックで開きます。)
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250Vタイプの絶縁抵抗計
SANWA製 型式:PDM256
- 定格測定電圧(V/MΩ):250/100
- 最小表示(MΩ):0.01
- 交流電圧(V):600
- 幅×奥行×高さ:118×55×175mm
- 電源:DC9V 1.5V乾電池(SUM-3)×6本
250Vタイプの絶縁抵抗経計は測定時250Vが測定部に印加されます。
○絶縁抵抗計の使い方
まず始めはバッテリーチェックです。
絶縁抵抗計の内部にセットされているバッテリー残量のチェックです。
①下の写真の用に『BATTERY CHECK』にダイヤルをセットします。
②下の写真の用に『測定ボタン』(赤色の四角いボタン)を押します。
③表示パネルのメーター指針を見ます。
下の写真の『BATTERY』と書かれた範囲に指針が入れば
バッテリーチェックOKです。
スポンサーリンク○実際の絶縁抵抗の測定
ダイヤルを切り換えます。
下の写真の様に『500V 100MΩ』と書かれたところにセットし測定します。
今回は一般家庭の1F台所で漏電が発生していると仮定します。
(実際には漏電していませんが)
下の写真の様に該当するブレーカーをOFF(切)にします。必ずOFF(切)にして下さい。
測定の為、配線を引出します。(露出さす)
ブレーカーのタイプがネジ端子でななく、ヨーロッパ端子(差し込み式)の為
引出しましたが、ネジ端子タイプの場合は外す必要はありません。
白線(L)黒線(N)を短絡(ショート)します。
今回は下の写真の様にワニグチクリップ(緑色のケーブル)で短絡しています。
これはこの回路に接続されている電機機器のL極とN極に測定用電圧が印加されない
様にする為です。(LとN間に電圧が発生しない様にする為)
測定用リードを接続できるアース端子を探します。
このアース端子にアース用測定リード線(黒色)を接続します。
さきほど、ワニグチクリップで短絡した白線(L)と黒線(N)に測定リード線(赤色)
を接続する。
絶縁抵抗計の測定ボタン(赤色の四角いボタン)を押します。
今回は元々漏電していませんでしたので、当然ですが測定器の指針は振れません。
無限大付近を指しています。
もし漏電があれば、指針は右側に振れていきますので、その値を読みます。
完全に漏電していれば、大きく指針は右に振れ0Ω付近を指します。
○回路図(イメージ図)
日本の電気設備技術基準では下記の様な基準値となっています。
『対地電圧150ボルト以下の電路では絶縁抵抗値は0.1メガオーム以上
150ボルト超過では0.2メガオーム、300ボルト超過では0.4メガオーム以上の
数値が分岐回路ごとになければならない』
漏電があった場合の処置
仮にこの測定で指針が0Ω付近を指し、漏電ありとなった場合は
該当する電路に接続されている電機機器を1つずつ、切り離して、再度
絶縁抵抗の測定をします。
具体的には、例えば、洗濯器のコンセントを抜きます。
その後、絶縁抵抗の測定をし、まだ、漏電状態であれば、また次の機器の
コンセントを抜き、絶縁抵抗の測定をします。
漏電の原因である電機機器のコンセントを抜いて(電路を切り離す)
絶縁抵抗の測定をすれば、漏電状態ではなくなります。
そうなるまで、繰り返し測定します。
全ての機器を切り離しても、漏電状態となる場合は、屋内配線やコンセント自体に
不具合があると思われます。
これで絶縁抵抗計(メガテスター)を使った漏電チェック方法の解説を
終了させて頂きます。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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当記事は、2017年12月23日時点の情報です。ご自身の責任の元、安全性、有用性を考慮頂き、ご利用頂きます様お願い致します。
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