電磁開閉器(接触器)とサーマルの使い方(配線方法など写真と図面で解説)

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電磁開閉器(接触器)とサーマルの使い方
配線方法など写真と図面で解説させて頂きます。

〇 電磁開閉器(接触器)の各端子について

・上図に記載しました様に赤枠部分が操作側コイルの端子です。
青枠部分が主回路の入力側の端子です。(1/L1 , 3/L2 , 5/L3)
緑枠部分が主回路の出力側の端子です。(2/T1 , 4/T2 , 6/T3)
茶枠部分が補助接点の端子です。(21NC , 22,NC)

〇 操作コイルの説明

この電磁開閉器(接触器)は操作側コイルの電圧はAC200Vです。
交流ですので、端子に極性はありません。

〇 主回路接点の説明
操作側コイルに通電されると電磁石により主回路の接点が動作し
この電磁開閉器の場合はOFF(切)であった主回路接点が
ON(入)になります。
操作コイルに通電が無くなると主回路の接点は元に戻り
ONからOFFに変わります。

〇補助接点の説明
補助接点は主回路の接点に連動して動作します。
この電磁開閉器の補助接点はNC(ノーマルクローズ)ですので
コイルに通電していない時に補助接点がONで、コイルに通電すれば
補助接点がOFFします。

〇実際の電気回路で解説

上図の一番右のスイッチ(BS1)がONとなれが
電磁開閉器(MC1)の操作コイルに通電し
主回路接点がONになります。

スイッチ(BS1)がOFFとなれば
電磁開閉器(接触器)の操作コイルに通電が無くなり
主回路接点がOFFになります。

〇 サーマルの各端子について

青枠部分の端子 (98) , (97) は サーマルA接点です。(平常時OFF)
枠部分の端子 (95) , (96) は サーマルB接点です。(平常時ON)
緑丸部分がサーマル電流値調整ダイヤルです。
オレンジ部分がサーマル動作時のリセットボタンです。

〇 サーマル電流値調整ダイヤル
電流値がどの値を超えればサーマルが動作するのか
電流値を設定するダイヤルです。

〇 サーマル接点について
設定した電流値を超えた場合、サーマルが動作し
A接点はB接点に切り換わり、B接点はA接点に切り換わります。
一旦サーマルが動作した場合は動作が保持されます。

〇 リセットボタンについて
設定した電流値を超えた為、サーマルが動作した場合は
サーマル動作が保持されますので、元に戻すには
リセットボタンを押す必要があります。

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〇実際の参考電気回路

設定して電流値をオーバーしてサーマルが動作した場合
サーマルB接点(95 , 96)がA接点に変化しますので
サーマルB接点に結線されているシーケンサ入力のX12の
状態が変化します。シーケンサからの指令でMC1をOFFにします。

〇 操作側コイルがDC24Vの電磁開閉器(接触器)

上図の電磁開閉器(接触器)は操作側コイルがDC24Vです。
型式:三菱電機製 SD-Q11

シーケンサ(PLC)のトランジスタ出力から直接駆動できる
タイプです。(省配線です。)
コイルの駆動電流は0.1A以下ですので、一般的なトランジスタ出力
のシーケンサで駆動可能です。
上図ではサーマルは付いていない写真ですが、もちろん
サーマルも取り付けることができます。

コンパクト設計で使い勝手は非常に良いです。

これで電磁開閉器(接触器)とサーマルの使い方
配線方法など写真と図面で解説を終了させて頂きます。

サーマルリレーの選定(電流値設定)

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当記事は、2019年1月17日時点の情報です。ご自身の責任の元、安全性、有用性を考慮頂き、ご利用頂きます様お願い致します。

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