インバータ(モーター制御用)の使い方を解説させて頂きます。
【インバータ概要】
インバータは、モーターに与える電源の周波数を
変えてモーターの回転数を制御する電装部品です。
電力会社から供給される電源の周波数は
50Hzまたは60Hzですが、周波数を自由に変調させ
モーター回転速度を自由に変えることができます。
標準使用のモーター(インダクションモーターなど)に
適応可能です。
〇使用例
・ブロワーで風を送るときの風量をインバータで調整
・コンベア搬送の速度調整
・ボール盤などの工作機械の回転制御
〇インバータのメリット
・標準のモーターを自由に回転数調整できます。
・モーターの回転方向を自由に変えられます。
・加速時間、減速時間の設定ができます。
・回転数を抑えることができますので、省エネ化が図れます。
【具体的な使用例】
〇用途
ブロワー吸引の吸引量調整でインバータを使用
〇ブロワー詳細
富士電機製 リングブロワー 3相200V 280W
型式:VFZ-201A
〇インバータ詳細
東芝製 インバータ 3相200V 400W
型式:VFNC3-2004P
〇使用条件
・ブロワーなので正転のみで使用(逆転は無し)
・ボリュームで回転数を調整(周波数0~60Hz)
・シーケンサからの出力で起動/停止する
・インバータアラーム発生の場合はシーケンサに出力
〇参考回路図
〇回路図の説明
・起動/停止
インバータの端子Fにシーケンサ出力(今回の例 Y10)を接続
Y10がONでインバータ正転起動します。
Y10がOFFでインバータ停止します。
今回はリングブロワーを駆動しますので、逆転禁止(回転方向は決まっています)
逆転が必要な場合は端子(R)にシーケンサ出力を接続します。
(パラメータにより本体のパネルスイッチで運転できます。)
・回転制御
端子 P5/VI/CC にボリュームを接続します。1KΩを接続しています。
(パラメータにより本体のパネルスイッチで調整できます。)
・アラーム出力
端子 FLC(コモン)と 端子 FLA(A接点)はアラーム発生時短絡します。
端子 FLC(コモン)にGND(0V) FLA(A接点)にシーケンサの入力
(今回の例 X7)を接続します。
〇インバータのパラメータ設定
デフォルトからの変更点のみ記載しました。
CN0D (起動信号の選択)
0:端子台
1:パネル
2:RS485
シーケンサ出力で制御する場合は0を選択する必要があります。
FN0D (周波数設定の選択)
0:端子台
1:パネル
2:RS485
ボリュームで制御する場合は0を選択する必要があります。
ACC(加速時間)
1.5
DEC(減速時間)
1.5
F203(ボリュームの調整)(ボリューム右端で60Hzちょうどになる調整)
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これでインバータ(モーター制御用)の使い方の解説を終了させて頂きます。
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当記事は、2017年7月28日時点の情報です。ご自身の責任の元、安全性、有用性を考慮頂き、ご利用頂きます様お願い致します。
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