三菱シーケンサ QCPU ユニバーサルモデル バッテリーレス運転の設定
について解説させて頂きます。
対象のCPUはユニバーサルモデルのみです。(例:Q02UCPU/Q03UDECPUなど)
【ユニバーサルモデルのプログラムメモリ】
ユニバーサルモデルのプログラムメモリはFlash ROMに自動的に格納されます。
つまり、プログラムやパラメータファイルがバッテリーバックアップ不要な
ROMに自動で書き込みされます。
次回電源ON時に自動でプログラムメモリに読出しされます。
○バッテリーレス運転のメリット
当然ですが、バッテリー交換のメンテナンスが不要となります。
バッテリー交換のメンテナンスが困難と予想される後進国に納品する場合や
装置自体の構造上、シーケンサCPUをメンテナンスが困難な構造の場合など
メリットがあります。
○バッテリーレス運転のデメリット
・時計機能が使かえません。
・ラッチリレー(L)が使用できません。
・データレジスタ等のデータの保持ができません。
パラメータなど、固定値でよい場合はラダープログラム上に記載
しておけば良いです。(MOV命令等で固定値を書き込み)
タッチパネル等からユーザーが任意に書き込みした数値を記憶する
ことはできません。
【バッテリーレス運転】
上記のデメリットの条件をクリアできる場合はバッテリーレス運転が可能です。
プログラムメモリはFlash ROMに自動的に格納されますので、特に設定は
必要ありません。
バッテリー警告が出ない様に設定します。
今回 GX-Works2にて解説します。
『PCパラメータ』 をクリックする。
『PC RAS』設定タグ内の『バッテリーチェックを行う』のチェックマークを外します。
『設定終了』をクリックして、パラメータをCPUに書き込みすれば
バッテリーを取り外しても、警告はでません。
(CPUユニット表面のBAT,LEDも消灯のまま)
バッテリー警告は有効設定のままで、CPUユニット表面のBAT,LEDのみ消灯
したい場合は下記の記事を参考に設定して下さい。
これで三菱シーケンサ QCPU ユニバーサルモデル バッテリーレス運転の設定方法
の解説を終了させて頂きます。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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当記事は、2017年5月4日時点の情報です。ご自身の責任の元、安全性、有用性を考慮頂き、ご利用頂きます様お願い致します。
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