キーエンス製 ステッピングモータ QSシリーズの制御について
PLCとの接続図とラダープログラム公開
キーエンス製 ステッピングモータ QSの特徴
モーターは一般的のステッピングモーターとは違い
エンコーダーを搭載しています。
なので、サーボモーターに近いと思います。
動作させてみた感じも、ステッピング特有の
低速でのブルブル感は少なく、スムーズです。
エンコーダー分解能も 1/10000 あるので
サーボモーターの様に使用できます。
ドライバーも超小型(ファイバーセンサーアンプの大きさ)
なので、非常に良いと思います。
モーターの種類は3種類
モーター型式 | 取り付け角寸法 |
QS-M28 | □28mm |
QS-M40 | □40mm |
QS-M60 | □60mm |
一般的なサーボモーターの様にブレーキ付きの型式はありません。
キーエンス製のQSシリーズは、上記の3型式のみです。
ドライバーの種類も3種類
ドライバ型式 | 仕様 | 適合モーター | 電源電圧 |
QS-10N | 位置決め内臓タイプ | 上記3機種 | DC24V |
QS-10P | パルス列タイプ | 上記3機種 | DC24V |
QS-10H | 位置決め内臓タイプ | 他社製※1 | DC24V |
※1 2相ステッピングモーター 基本ステップ角1.8度 定格電流2A以下
バイポーラ ユニポーラどちらも対応
今回は、モーター QS-M40 とドライバー QS-10N(位置決め内臓タイプ)
で使用しました。
QS-10N(位置決め内臓タイプ)の使い方は簡単です。
4種類の位置決めがI/Oの選択とスタート信号(I/O)のみで使用できます。
あらかじめ、パラメータにP1からP4の4種類の位置データ(位置、速度など)
をパネルのスイッチからボタンを押して、書き込みしておき
P1からP4を、I/Oの選択で使用します。
QS-10Nは4個の位置しか記憶させておくことができないので
位置データが多い場合は使用できませんが
4個で足りる場合はお手軽に使用できます。
私は5個使いたかったので、5個目は原点復帰を使用し、原点(ゼロ位置)は
ポジションデータのP1~P4は使わず、原点復帰命令で原点(原点センサー位置)
に移動させています。そうすることで、5個の位置を移動させることができます。
〇 電気回路図
シーケンサの入力回路
レディ信号とアラーム信号を受け取るだけです。
シーケンサの出力回路
各信号をドライバーに送っています。
スポンサーリンク〇 ラダープログラム
ラダープログラムの解説↑
1行目:位置決め運転の起動(P1~P4)
2行目:原点復帰指令(原点センサーのある位置)に移動させる場合に
原点復帰を使用しています。(位置決め運転が4位置のみの為)
3行目:原点復帰条件
4,5,6行目:原点復帰指令 T4は装置の電源がオンになってから4秒後にパルス
7行目:ステッピングドライバに原点復帰指令を出す。
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ラダープログラムの解説↑
1,2行目:原点復帰中のコイルを設ける(ランプ用)
3行目:ステッピングドライバからのレディ信号のコイルを設ける
4,5行目:位置決め運転指令
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ラダープログラムの解説↑
1~4行目:位置決め番号P1~P4の選択
セレクトスイッチで何れかが選択されています。
5,6行目:位置決め運転中のコイルを設ける(ランプ用)
これでキーエンス製 ステッピングモータ QSシリーズの制御について
の記載を終了させて頂きます。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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当記事は、2020年2月7日時点の情報です。ご自身の責任の元、安全性、有用性を考慮頂き、ご利用頂きます様お願い致します。
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