三菱シーケンサ QCPU のメモリとファイルについて解説させて頂きます。
【ベーシックモデルQCPU】
・プログラムメモリ
プログラムメモリは、ベーシックモデルQCPUが、演算する為のプログラムを
格納するメモリです。
・標準ROM
標準ROMは、ベーシックモデルQCPUでブート運転を行う為のメモリです。
標準ROMは、バッテリーバックアップ無しでプログラムやパラメータを保存
する場合などに使用します。
標準ROMに格納しているプログラムを直接、実行(RUN動作)することは
できませんので、プログラムメモリにブート(読出し)して実行(RUN動作)します。
・標準RAM
標準RAMはファイルレジスタ用のメモリです。(Q00CPU,Q01CPUのみ)
標準RAMのファイルレジスタは、データレジスタと同様に高速なアクセスが
できます。
標準RAMには、ファイルレジスタを1ファイル格納できます。
・CPU共有メモリ
CPU共有メモリは、マルチCPUシステムの各CPUユニット間でデータの書込み/読出し
を行う為のメモリです。
各メモリに格納できるデータについて
CPUユニット内蔵メモリ | ファイル名
と拡張子 |
|||
プログラムメモリ | 標準RAM | 標準ROM | ||
ドライブNo. | 0 | 3 | 4 | |
パラメータ | ◎ | × | 〇 | PARAM.QPA |
インテリジェント機能
ユニットパラメータ |
〇 | × | 〇 | IPARAM.QPA |
シーケンスプログラム | ◎ ※2 | × | 〇 ※1 | MAIN.QPG |
SFCプログラム | ◎ ※2 | × | 〇 ※1 | MAIN-SFC.QPG |
ファイルレジスタ | × | 〇 | × | MAIN.QCD |
デバイス初期値 | 〇 | × | 〇 | MAIN.QCDI |
ユーザー設定の
システムエリア |
〇 | × | × | - |
◎:必要データ 〇:格納可能データ ×:格納不可データ
※QOOJCPUには標準RAMがありません。
※1:標準ROMに格納しているプログラムを実行するには、PCパラメータでプログラム
メモリへのブート指定が必要です。
※2:いずれか1つのプログラムが必要となります。
スポンサーリンク【ハイパフォーマンスモデルQCPU】
・プログラムメモリ
プログラムメモリは、ベーシックモデルQCPUが、演算する為のプログラムを
格納するメモリです。
・標準ROM
標準ROMは、ベーシックモデルQCPUでブート運転を行う為のメモリです。
標準ROMは、バッテリーバックアップ無しでプログラムやパラメータを保存
する場合などに使用します。
標準ROMに格納しているプログラムを直接、実行(RUN動作)することは
できませんので、プログラムメモリにブート(読出し)して実行(RUN動作)します。
・標準RAM
標準RAMは、メモリカードを装着せずにファイルレジスタ、ローカルデバイス
サンプリングトレースファイルを使用する為のメモリです。
・メモリカード
メモリカードは、ハイパフォーマンスモデルQCPU、プロセスCPU、二重化CPUの
内蔵メモリの拡張で使用します。
使用できるメモリカードは、SRAMカード、Flashカード、ATAカードがあります。
・CPU共有メモリ
CPU共有メモリは、マルチCPUシステムの各CPUユニット間でデータの書込み/読出し
を行う為のメモリです。
◎:必要データ 〇:格納可能データ ×:格納不可データ
※1:標準ROMに格納しているプログラムを実行するには、PCパラメータでプログラム
メモリへのブート指定が必要です。
これで三菱シーケンサ QCPU のメモリとファイルについての解説
を終了させて頂きます。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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当記事は、2017年5月26日時点の情報です。ご自身の責任の元、安全性、有用性を考慮頂き、ご利用頂きます様お願い致します。
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